グラナチラコイド[grana thylakoid]†
グラナを形成するチラコイドをいう.グラナラメラともいう.チラコイド画分をジギトニン処理もしくはフレンチプレス処理することによって,クロロフィルa/b比が低いグラナチラコイドだけを大きな粒子として分離することができる.グラナチラコイドには,光化学系Ⅱやシトクロムb6f複合体,LHCII(光化学系Ⅱに付随する光捕集系)などが存在するが,光化学系Ⅰや共役因子などはほとんど存在しない.しかし,その辺縁部でグラナの接着に関わっていない部分には光化学系ⅠやATP合成酵素も存在している.