EC 1.2.1.9. 還元的ペントースリン酸回路構成酵素の一つで, 以下の反応を可逆的に触媒する.
1,3-二ホスホグリセリン酸 + NAD(P)H + H+ ←→ グリセルアルデヒド 3-リン酸 + NAD(P)+ + Pi
細胞質には, 解糖系および糖新生系で機能するアイソザイムが存在する. 葉緑体に局在する酵素はNADP(H)とNAD(H)の両方を補酵素とするが, 細胞質に局在する酵素はNAD(H)のみを補酵素とする.
植物ではGapA, GapB, GapCの3種類のサブユニットがあり, 葉緑体ではGapAのみからなるホモ四量体もしくはGapA, GapBからなるヘテロ四量体として存在, 細胞質ではGapCのみからなるホモ四量体として存在している.
植物の葉緑体型酵素はフェレドキシン-チオレドキシン系の作用により光活性調節を受けるが, 藻類の酵素は受けない(受けにくい). 細胞質型酵素も酸化還元による調節を受けない.
葉緑体型酵素は, CP12を介したホスホリブロキナーゼとの複合体形成による活性調節を受けることが明らかとなった.