トンネル効果[tunneling effect]

  電子などの軽い粒子が,自分のもっているエネルギーよりも高いポテンシャルエネルギーの領域をある確率で通り抜ける現象をいう.これは古典的なニュートンの力学では決して起こらない量子効果に基づく.あたかも列車が山の中腹につくられたトンネルを通過するようであるので,トンネル効果という呼び名がある.ポテンシャルエネルギーの高さが低いときほど,またトンネル領域の長さが短いときほどトンネル移動の確率が大きい.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:46:04