生体膜を介したK+とH+の交換を促進するキャリヤー型のイオノフォア.プロトン駆動力のうちpH差による項を減少させるが,膜電位の項にはほとんど影響せず,その結果,H+駆動力のうちpH差が大きな割合を占めるチラコイド膜における光リン酸化を条件により阻害し,脱共役剤として働く.一方,膜電位が大きな割合を占める光合成細菌クロマトフォアの光リン酸化に対する影響は小さい.