パニカム属やフラベリア属などでは,C3型からC4型まで連続した光合成型をもつ植物種が含まれていることが知られている。なかでもキク科のフラベリア属の21種にはC3型からC4型(NADP-ME型C4植物)まで連続的な光合成型を持つ種が存在する.これらのうち19種について,光合成速度・CO2補償点・光合成炭素同化の初期産物・酸素による光合成の阻害程度・主要酵素の活性が系統的に調査され,真正C4型,C4-like,C3-C4中間型,C3型の大きく4つに分類された.
C4型植物種であるFlaveria bidentisにおいてアグロバクテリアとの共培養を基本とする比較的容易な遺伝子導入方法が確立されている.
その他にも、C4種では染色体数が比較的少ない(2n=18)ことや、より近い種間では交配も可能であるなど実験植物として有利な性質を有している。