ローディング[loading]

  ソース器官において転流される光合成産物を篩管(篩要素)内に取り込む過程をさす.一般に,篩部輸送におけるパイプとして機能する篩要素は隣接する伴細胞との間に多数の原形質連絡を有し,両細胞間の溶質の自由な出入りが想定されるが,他の細胞との間には原形質連絡をもたない.一方,伴細胞と周辺の柔細胞との原形質連絡の存在密度は種依存的で,シソ科やウリ科などでは両者の間に多数の原形質連絡が存在するが,ナス科などの多くの植物種では両細胞間に原形質連絡がなく,篩要素と伴細胞は周辺からシンプラスティックに孤立した構造となっている.したがって,ロ一ディングの経路には糖が葉肉細胞から伴細胞までシンプラスト経由で到達するシンプラスティックローディングと,いったんアポプラストに放出された糖が伴細胞や篩要素に存在するショ糖トランスポーターなどの輸送担体により吸収されるアポプラスティックローディングとが存在する.しかし,両者が同時に働くことも想定されるほか,葉肉細胞から篩管までに糖の濃度勾配がなく,積極的なローディングが認められない例(ヤナギ)も報告されている.

関連項目


Last-modified: 2015-03-23 (月) 16:32:32 (1721d)

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