一般に、葉の窒素含量当たりの光合成能力を意味する.場合によっては,植物の吸収窒素量当たりの個体光合成能力を意味することもある.植物の葉の光合成能力は葉の窒素含量と非常に高い正の相関関係にある.これは,葉に分配される全窒素量の70%から80%が葉緑体の構成成分として利用されているからである.しかし,同じ窒素量を有していても,植物種が異なっていたり,同種でも葉の齢や生育環境の違いなどの要因によって光合成窒素利用利用効率には差が生じる.この差は,葉緑体へ分配される窒素比が異なったり,光合成の各窒素成分の存在量比が異なったり,その成分量当たりの活性値に差があったりして生じる.一般に、C4植物はC3植物より光合成窒素利用効率は高く、樹木より草本の方が高い。また、イネやコムギなどの主要作物は高い傾向にある。