狭義には花芽分裂組織の発生の開始とそれに続く形態形成をさすが,茎頂分裂組織がもっぱら葉原基を形成する栄養成長相から,花芽原基を形成する生殖成長相への切り換えをさすことが多い.後者の場合には,花成という用語も用いられる.多くの植物種で,内生の要因による制御のほか,環境シグナルによる制御を受けることが知られている.特に,日長(光周期)による花芽形成の誘導は花成誘導と呼ばれる.