葉緑体を葉から単離するには,葉をブレンダーなどで機械的に破砕し,その後,ショ糖やパーコールの密度勾配遠心により無傷葉緑体画分を得る.チラコイド膜を得ることが目的である場合には,密度勾配を使わず,分画遠心だけで葉緑体画分を得ることもできる.また,光合成の調節を調べる目的の場合には,葉の破砕液を低速遠心にかけて得られる沈殿を無傷葉緑体画分として利用することもある.