葉緑体Hsp70[chloroplast Hsp70]

  葉緑体内には,その進化的起源がシアノバクテリアに近い原核生物だったことを反映して,原核生物時代のシャペロンが保存されている.大腸菌などの原核生物の細胞質ゾルにはDnaKに代表される分子シャペロンHsp70ファミリーのタンパク質が存在し,タンパク質の高次構造形成などに関与している.葉緑体のストロマにもHsp70ファミリーのタンパク質が存在し,ストロマでのタンパク質の高次構造形成に関わるものと考えられている.また、包膜を透過して運ばれてくる途上の葉緑体前駆体タンパク質に結合する事から、包膜透過そのものを駆動する分子モーター(あるいは分子ラチェット)とも考えられている。葉緑体外包膜にはもう1種類Hsp70が存在し,その大部分を膜間部側に突き出したトポロジーをとっており、葉緑体タンパク質の包膜透過に関わっているとの報告もあったが、その後、その実体は明らかにされておらず、存在そのものを疑問視する研究者もいる。


Last-modified: 2015-03-23 (月) 16:36:54 (1773d)

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