LHCPと略す.トリス/ホウ酸緩衝液を用いた非変性SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動によって,クロロフィルaとクロロフィルbを結合する色素タンパク質複合体として分離され, LHCPと命名された.光化学系Ⅱの周辺集光装置を構成する主要な色素タンパク質複合体で,ゲル上では単量体,二量体,三量体として存在する.その後,光化学系Ⅰからも同様な集光性クロロフィルa/bタンパク質が分離され, LHCIと命名された.さらに,光化学系Ⅱからも新たな集光性クロロフィルa/bタンパク質CP29が同定され,その後CP24, CP26が発見された.現在, LHCPという言葉は定義が明確でないためあまり使われておらず,代わりにLHCII, LHCI,CP24, CP26, CP29が用いられている.これらすべてのアポタンパク質は,3本の膜貫通αヘリックスをもったLHCスーパーファミリーに属している.