pH差[pH difference]†
生体膜の高エネルギー状態において電位差と対を成す成分.光合成系におけるATP合成酵素を駆動するH+の流れの強さは*プロトン(H+)の電気化学ポテンシャル差に依存するが,このH+電気化学ポテンシャル差は膜の内外のH+の濃度差(ΔpH)とH+が陽イオンであることに起因する電位差(膜電位),ΔΨ(デルタプサイ)の和として表現される.'葉緑体のように膜のCl-透過性が大きい場合は膜電位が解消される分,電子伝達反応によるH+輸送が容易となるため,H+電気化学ポテンシャルにおけるΔpHの寄与が大きくなっている.
関連項目†