a. mRNAのプロセシング:転写されたRNAが,酵素的切断や修飾などを経て,成熟したmRNA分子に変換される過程をいう.核遺伝子では核内で行われるRNAのスプライシング,5'末端へのキャップ付加,3'末端へのポリ(A)鎖の付加,などの過程をさす.葉緑体ゲノムにコードされている遺伝子の発現制御にとってmRNAのプロセシングは重要な役割をもっている.(→葉緑体RNAのプロセシング)
b.タンパク質のプロセシング:生合成されたタンパク質の前駆体が酵素的に切断されて成熟分子に変換されることをいい,タンパク質の輸送・膜透過など細胞内での局在化の過程で生じる場合が多い.(→葉緑体へのタンパク質の移行,トランシットペプチド,シグナルペプチダーゼ)