レグビー/レグエー(RegB/RegA)二成分制御系[RegB/RegA two-component regulatory system]

 紅色光合成細菌のRhodobacter属などにおいて,光合成の色素タンパクをコードする遺伝子の主要な転写単位であるpucオペロンpufオペロンpuhオペロンなどはレギュロンを構成し,細胞の生育環境,特に酸素濃度によりその転写活性が調節されている.RegB/RegA二成分制御系はこのレギュロンを制御する主要な調節機構の一つである.通常, puc, puf, puhオペロンから成るレギュロンの転写活性は好気環境下で抑制され,嫌気環境下で促進される.嫌気環境下では,膜結合性のヒスチジンキナーゼであるRegBが酸素濃度低下に伴う何らかの酸化還元変化を感知して, RegB自身の特定のヒスチジン残基がリン酸化される.ついで,このリン酸基がRegBから可溶性のレスポンスレギュレーターRegAのアスパラギン酸に転移されるとpucオペロン,pufオペロン,puhオペロンのプロモーターが一斉に活性化されると考えられている.好気性光合成細菌では,好気環境下でもこのレギュロンの転写活性は抑制されず,反応中心やLH1,LH2などの光合成装置がつくられる.海洋性の光合成細菌RhodovulumなどにもRegB-RegAによる情報伝達系が存在していて,この場合も,嫌気環境下でこれらのオペロンの転写をさらに促進すると考えられている.

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Last-modified: 2015-03-23 (月) 16:32:26 (1766d)

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