光増感反応[photosensitizing reaction]

  色素分子(P)が光励起後,三重項状態(3P*)となり,周囲の有機分子(基質)を酸化する反応.光増感酸化反応ともいい,この反応を生ずる色素分子を光増感剤という.3P*が直接基質から水素を引き抜き酸化するタイプⅠ反応と,3P*から酸素分子にエネルギーを移動し一重項酸素(1O2)を生成し(3P*+3O2(基底状態)→1P(基底状態)+1O2), 1O2が基質を酸化するタイプⅡ反応とに分類される.光増感反応はクロロフィル,ヘム,フラビン,ビリルビンなどの生体色素や,ローズベンガル,メチレンブルーなどの化合物でも生ずる.また,光要求性除草剤には,クロロフィル生合成中間体を蓄積させ,その光増感反応によって除草作用を発揮するものがある.ヒトのポルフィリン症ではヘム生合成異常によって皮膚に蓄積したポルフィリンが光増感反応により皮膚障害を生ずる.

関連項目


Last-modified: 2015-03-27 (金) 14:31:38 (1839d)

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