共鳴ラマン分光法[resonance Raman spectroscopy]

  単色光(通常はレーザー光)を物質に入射した際に出てくる散乱光の中に,ある特有な値だけ波長が変化した光が含まれている.これをラマン散乱光と呼ぶ.その際に,入射光の波長を分子の電子吸収帯に接近あるいは一致させると,ラマン散乱光が著しく増大する現象がみられ,これを利用してラマンスペクトルを測定する手法を共鳴ラマン分光法という.振動分光法の一つであり,赤外分光法と同様に,得られたスペクトルの解析から分子の構造や相互作用を知ることができる.共鳴ラマン法を利用すれば,光合成タンパク質中の色素分子のラマンスペクトルを,タンパク質や溶媒系に妨害されることなく選択的に測定することが可能であり,クロロフィルのカルボニル基の水素結合状態や中心金属の配位数,またカロテノイドのシスートランス異性や捻れ構造などを調べることができる.

関連項目


Last-modified: 2015-03-27 (金) 14:36:34 (1720d)

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