広義には,クロロフィルなどの色素分子の近くに正負の電荷が存在することにより色素分子の分極が起こり,それが吸収スペクトル変化となって現れる現象.一般に,光合成系について用いられるときは,光合成膜内のタンパク質に結合している主にカロテノイドとクロロフィル分子が,膜電位の変化に伴って吸収スペクトルを移動(シフト)させることによって生じる吸光度変化をいう.逆に,この吸光度変化の大きさから膜電位の大きさを見積もることができる.