高温感受性[high-temperature sensitivity]

  外界の温度が生育に適した温度範囲の上限を超えると,高温ストレスにより細胞の生理機能が損われ,生育が阻害される.こうした高温による生理機能の損傷の受けやすさ,あるいは細胞や個体の生育阻害の受けやすさを高温感受性という.光合成は高温感受性の最も高い生理活性の一つである.また突然変異により,ある温度以上で野生株と異なる表現型(多くの場合は生育阻害)を示す変異株を高温感受性変異株(temperature sensitive mutant ; ts mutant)という.これは変異を受けた遺伝子の産物であるタンパク質やRNAがある温度以上で不安定化あるいは失活するために起こる場合が多い.

関連項目


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:46:18