アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[aspartate aminotransferase]

  系統名はグルタミン酸-ケトグルタール酸アミノトランスフェラーゼ(EC 2.6.1.1)である.アミノ基転移酵素の一種であり,L-アスパラギン酸+2-オキソグルタル酸⇔オキサロ酢酸+L-グルタミン酸の反応を触媒する.植物細胞からは4種類のアイソザイム(細胞質型,ミトコンドリア型,プラスチド型,ペルオキシソーム型)が見いだされ,遺伝子も同定されている.細胞質型とペルオキシソーム型は同一の遺伝子にコードされ,異なる部位からの翻訳開始によりアイソザイムが生じる.アミノ酸代謝において中心的な役割をもち,GS/GOGAT回路により生じたグルタミン酸を用いてリジン,メチオニン,トレオニン合成の前駆体としてのアスパラギン酸供給を行う.生じた2-オキソグルタル酸は, GS/GOGAT回路に再利用される.また,アスパラギン酸は輸送態窒素であるアスパラギンの生合成前駆体でもあり,主に細胞質型アイソザイムにより供給されている.各オルガネラ内のアイソザイムは,リンゴ酸デヒドロゲナーゼと協調してオルガネラ膜間にリンゴ酸-アスパラギン酸シャトルを形成し,還元当量の輸送を行う. NAD-ME型およびPCK型C&subsc(4);植物においては,細胞質型やミトコンドリア型のアイソザイムがC&subsc(4);光合成回路に組み込まれて機能している.これらのC&subsc(4);ジカルボン酸回路に関与するアイソザイム遺伝子は他の光合成遺伝子と同じく,葉組織において光応答性の発現を示す.

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:45:00