カロテノイドの一種.直鎖状カロテノイドで末端にメトキシ基とケト基を有する.紅色細菌Rhodobacter属などのスフェロイデン生合成経路で合成されたスフェロイデンは,微好気条件に置くと,スフェロイデンモノオキシゲナーゼ(CrtA)により空気中の酸素を用いてケト基の付加が起こる. 光合成反応中心のX線結晶構造解析によりこのカロテノイドのメトキシ基とアポタンパク質のトリプトファンとの水素結合の存在が見いだされた.