カロテノイドの一種.直鎖状カロテノイドで末端にメトキシ基を有する.紅色細菌Rhodobacter属などにおいてにおいてニューロスポレンからヒドロキシニューロスポレン合成酵素(CrtC) ,メトキシニューロスポレン不飽和化酵素(CrtD),ヒドロキシニューロスポレンメトキシ化酵素(CrtF)により,スフェロイデン生合成経路で合成される.微好気条件下ではスフェロイデンモノオキシゲナーゼ(CrtA)によりケト基の付加が起こり,スフェロイデノンを生ずる.反応中心では15-シス型で存在し,バクテリオクロロフィルの保護作用を担っている.アンテナ色素タンパク質複合体内でこのカロテノイドからバクテリオクロロフィルヘの一重項エネルギー伝達効率は約85%である.