作物収量は,栽植密度が低い段階では密度の増加に伴って増加するが,密度がある値を超えると収量は一定の値に達し,それ以上密度を高めても増加しないという,密度と収量の漸近的な関係をいう.生物学的収量ではこの法則は一般的に成り立つが,子実などの経済的収量においては成立しない例が認められている.後者の場合,ある密度で収量が最大になり,それ以上の密度では低下する.