電荷再結合[charge recombination]†
一般的には初期電荷分離反応の結果生じた正負の電荷が再結合すること.光合成系で具体例をあげれば,一次電子供与体(D)と一次電子受容体(A)の間の電荷分離反応で生じた初期電荷対(D+A-)が,再結合する反応のこと.通常,AとDは近接して存在しているので再結合の確率が高い.しかし,光合成系では,反応分子の構造的な配置と電位的な性質や,二次電子受容体への素早い電子移動により再結合が妨げられており,初期電荷対は再結合することなく,酸化側と還元側において電子伝達反応の基点となる.
関連項目†