カロテノイド類の吸収スペクトル

 HPLCに接続したフォトダイオードアレイ検出器(素子の波長間隔 1.3 nm)を用いて,溶出溶媒のメタノール中で測定した.E のみ分光光度計で測定した.各カロテノイドの構造式や性質は各カロテノイドの項目に示した(提供 :高市真一).

 カロテノイドの吸収スペクトルの形や吸収極大波長は,共役二重結合の種類と数(共役二重結合:A, B 参照; β末端基:C 参照;カルボニル基 :D 参照)と溶媒(E 参照)に依存する.一方,水酸基,エポキシ基,メトキシ基などは吸収スペクトルの形に影響しない.また共役二重結合の種類と数が同じカロテノイドは,同一溶媒中では同一の吸収スペクトルを示す(たとえばβ-カロテンゼアキサンチンα-カロテンルテインニューロスポレンビオラキサンチン).生理活性脂質データベース(カロテノイド)http://lipidbank.jp 参照.

  • C 9. リコペン(非環型),10. γ-カロテン(一環型),11. β-カロテン(二環型).共役二重結合の合計数が同じ (11) でもβ末端基は共役の度合いが弱いため,吸収極大波長は短波長に移動し,吸収のピークがはっきりしなくなる.
  • D 12. スフェロイデノン,13. その還元型(スフェロイデンと同ーの吸収スペクトル).共役したカルボニル基(ケト基,アルデヒド基)があると吸収スペクトルはブロードになるが,還元すると水酸基になってピークをもつ吸収スペ クトルになる.
  • E β-カロテンを14. ヘキサン,15. クロロホルム,16. 二硫化炭素に溶解.溶媒により吸収スペクトルの形と吸収極大波長が変化する.濃度は同一である.メタノールではヘキサンとほぼ同一の吸収スペクトルを示す.
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Last-modified: 2015-03-25 (水) 10:30:49 (880d)

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