光合成や成長など,植物のパフォーマンスを吸収(あるいは入射)光量当たりで表したもの.光が物質生産などにいかに効率よく利用されたかの指標.光量をエネルギーで表す場合は放射利用効率(radiation use efficiency)と呼ぶこともある.ただし,光利用効率は研究者によって様々に定義されているので注意が必要である.純一次生産の解析には,群落全体の成長量あるいは群落光合成量を群落の吸収光量当たりで表すものが使われる.個葉光合成の場合は,入射光当たりの光合成速度を使用するのが一般的であるが,光-光合成曲線の初期勾配や量子収率を光利用効率と呼ぶ場合もある.まったく別の意味としては,サンフレックが当たったときに,誘導反応がどれだけ早く起こっているかの指標として使用されることがある.サンフレックが当たったときの光合成速度は同じ強さの光を定常的に当てたときの光合成速度と異なる.ここでの光利用効率は,サンフレックが当たったときの光合成量/定常状態を仮定したときの光合成量の比として定義される.